建築現場に入ったばかりの新人や、異業種から転職してきた方がまずつまずくのが「専門用語の多さ」です。
現場では、独特な言い回しや略語が飛び交い、最初はまるで外国語のように感じることもあるでしょう。
この記事では、建築現場でよく使われる用語をわかりやすく解説しながら、実際の使い方や背景も交えて紹介します。
「とりあえずこれだけ覚えればOK!」という必須ワードから、知っておくと現場で一目置かれる用語まで網羅。
建築の現場に飛び込むあなたを、言葉の面から全力でサポートします!
建築現場用語を覚えると何が変わる?
建築現場では時間と安全が命。
そのため、職人たちは短くて効率的な言葉でやり取りします。
新人がその意味を理解していないと、作業が止まったり、危険を招いたりすることも。
用語を知っているだけで、以下のような変化があります。
- 指示が理解しやすくなり作業がスムーズになる
- 信頼されやすくなり、仕事を任されやすくなる
- 会話の中に溶け込みやすくなり、孤立しにくい
初心者がまず覚えるべき建築現場用語10選
1. 墨出し(すみだし)
建物の基準となる線や位置を床や壁に記す作業のこと。
2. ゲンバ
工事が実際に行われている場所のこと。「今日ゲンバ行ってくる」などと使う。
3. バラす
解体する、取り外すという意味。「この足場バラしといて」といった具合に使う。
4. ナマコン
生コンクリートの略。ミキサー車で運ばれてくるコンクリート。
5. コテ
モルタルやコンクリートを平らにするための道具。作業名としても「コテ仕上げ」などと使う。
6. パラペット
屋上やバルコニーなどの立ち上がり部分のこと。安全対策やデザイン面でも重要。
7. チリ
壁や柱などの面同士のずれ具合や隙間。精度が求められる作業でよく使われる。
8. 小運搬
敷地内で資材を手運び・台車などで運ぶ作業のこと。地味だが重要。
9. 目地(めじ)
コンクリートやタイルの接合部に入れるスキマや線。美観や強度に影響する。
10. 養生(ようじょう)
傷や汚れを防ぐために、資材や仕上げ面を保護すること。
これは知っておきたい!現場の略語や隠語集
- ラスカット:ラス網が貼られた合板。モルタル塗り用。
- アンカー:構造材を固定する金物。ボルトやピンタイプもある。
- ビス:ねじのこと。スクリューとも呼ばれる。
- インパクト:インパクトドライバー。ビス打ちなどに使用。
- ヨウヘキ:擁壁。土留めや境界用の壁。図面でも略されがち。
- タッパ:高さのこと。メーター単位で「タッパ2.4(2m40cm)」など。
現場で恥をかかないための注意点
- わからない用語はメモして帰る
- 先輩に「それどういう意味ですか?」と聞ける勇気も大事
- カタカナ語も多く、現場によって呼び方が異なる場合もある
特に「バラす」や「チリが合わない」などは、初見では意味が掴みづらいため注意!
覚え方のコツと勉強法
- 毎日の現場で出てきた用語をメモ帳に書き留める
- 写真を撮って「これが○○って言うんだ」と覚える
- 1日の終わりに、その日聞いた用語をネットで調べて復習する
現場に1ヶ月いれば、自然と30〜50語くらいは覚えられるようになります!
まとめ
建築現場では、言葉を知っているだけで作業スピードと信頼が変わると言っても過言ではありません。
今回紹介した用語を覚えることで、現場でのコミュニケーションが格段にスムーズになります。
今後も現場で働くあなたのために、わかりやすい解説記事を発信していきますので、ぜひブックマークやシェアもよろしくお願いします!
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